レッスン内容

当教室のレッスンで学べること

当教室では基礎力の育成に重点をおいたレッスンを展開しております。

  • 読譜力の育成
  • 安定したフォームづくり
  • 聴く力の育成
  • 絶対音感の習得
  • 総合的なソルフェージュ力の向上

この5つの項目を柱としてレッスンに組み込み、楽しく効率的に生徒さまの能力を伸していけるようカリキュラムを作成させていただきます。

 

ピアノ嫌いの原因と突破口

なかなかピアノを好きになれない方々は、とりわけ譜読みの段階で、練習を苦痛に感じる事が多いのではないでしょうか。

思うように楽譜を読み進める事ができなければ、意欲は高い確率で削がれていき、やがて演奏を投げ出してしまうかもしれません。

しかし、正しくステップを踏み、効果的なトレーニングを続ける事で、譜読みを早く、また容易にする事が可能となります。

無事譜読みを終えてスムーズに演奏できる段階に達すると、多くの方が演奏を楽しいと感じるようになるでしょう。

 

安定したフォームの重要性

読譜力以外にも、生徒さまの成長度合いを大きく左右する要因となるものがあります。

それは演奏する際のフォームです。

手や腕の誤った使い方、不自然な姿勢や指づかい、上体の不要な動きなどは、様々な箇所で良い演奏の妨げとなります。

さらにこのような悪いクセを一度つけてしまうと、その修正は容易ではありません。

一方で良いフォームを身についていれば、たとえ技巧的な箇所であっても無理なく演奏できる上、より多彩なタッチが可能となり、表現の幅も広げることができます。

正しい運指の選択法や指の強化トレーニングも取り入れつつ、安定した自然なフォームをつくります。

 

聴く力の育成

多様なタッチが可能になると、何を弾くかによって技術を使い分け、様々なタッチの中から適切なものを選択することができます。

そして、どのようなタッチを選択するにせよ、必ず良い音で演奏することを目指す必要があります。

今出した音は良い音か、不自然な箇所は無かったか、適切な奏法であったか。

これらの判断は、全て耳に委ねられます。

耳で自身の音を注意深く聴いた上で、どのように演奏すべきか、どのように改善すべきか検討するのです。

それを経てはじめて適切な奏法を選択し、さらには指先に神経を集中させ、持てる技術を駆使して理想的な音色作りに取り組む事ができるのです。

いわば耳と技術の連携プレーが、良い演奏をするためには不可欠です。

以上の理由から、お子さま方には自らの奏でる音を客観的に聴く習慣を身につけていただくことが大切です。

そして常に自身の音色をよく聴き、さらには良い音をたくさん耳にする事で、より適切な奏法を選択し、音の良し悪しを判別するための聴く力が育成されていくのです。

 

絶対音感トレーニング/その他のカリキュラム

当教室では絶対音感の習得を目的としたカリキュラムを取り入れております。

「一音会」創設者である、江口寿子先生により考案された「江口式絶対音感プログラム」を用い、耳が一定の段階まで発達する以前にトレーニングを開始されたお子さまには、絶対音感を100%取得していただけます。

その他、リトミックやソルフェージュ、相対音感トレーニング、運指の選択などを組み合わせたレッスンにより、高い水準での総合的な基礎力を、徹底して身につけていただけるよう指導致します。

 

基礎力育成を経て目指すもの

偉大な作曲家達が、数百年も前に遺した作品の数々は、これだけ時を経た今もなお演奏され続け、多くの方々に感動を与えています。

その理由は、何よりクラシック音楽が美しく、素晴らしい芸術である事に他なりません。

そしてその魅力を最大限に体感するためには、遺された楽譜や文献、様々な逸話から得られる手がかりを頼りに、作曲家達の

「こんなふうに弾いて欲しい!」
「こんなふうに表現して欲しい!」

という願いを、より忠実に再現(演奏)する事が大切です。

クラシック音楽を再現する際の譜読みとは、単に譜面上の音符を羅列して、鍵盤を叩く作業ではありません。

演奏する際の定則を理解した上で、印字された音符や記号にとどまらない様々な表現の糸口を楽譜から見出す事こそが、本当の意味での読譜なのです。

また、読譜を経て理想の演奏が脳裏に描けていても、テクニックの不足によりそれを表現できない事が増えてしまうと、ピアノ演奏そのものを苦痛に感じてしまうのではないでしょうか。

クラシック音楽を演奏する場合はもちろん、ポップスやジャズを演奏する際にも、安定したフォームを身につけ、指をしっかりと鍛えておく事で、たとえ技術的に困難な箇所に直面しても充分に弾きこなすことができます。

そして、自らの奏でる音を注意深く聴きつつ、指先の感覚を研ぎ澄ませ、多彩なタッチを駆使して理想の音色作りに励む事で、やがてご自身の演奏が、思い描いたものと重なっていくのです。

当教室で培うことが出来る徹底した基礎能力は、幼少期にとどまらず、お子さま方が晴れて憧れの曲や難関な作品に挑戦する際にも、効率的な読譜や豊かな表現を可能とし、さらには技術的な障壁や、演奏に対するコンプレックスを取り除くという意味でも、大いに役立つはずです。

将来的にピアノを趣味のひとつとされても、また一方で音大進学を目指す道を選択されても、当教室で学ばれるお子さま方には、生涯を通して、ピアノ演奏を心から楽しんでいただきたいと強く願っております。

それを可能にするための基盤となる能力を、しっかりと身につけていただく事が、当教室のモットーです。

以上のような指導を継続する事で、クラシック音楽の魅力を継承していく所存です。

そして、常にお子さま方の音楽人生における拠り所であり続けられるよう、尽力してまいります。