指導指針(指導内容)

当教室の指導指針

当教室では、生涯を通して、心からピアノ演奏を楽しむために必要不可欠な基礎力の育成を、非常に重要視しております。

多くの場合、基礎力の不足によって引き起こされる、以下のような事例を、これまで幾度となく目にしてまいりました。

  • 小さい頃はピアノを習っていたけれど、結局最後までピアノを好きになれなかった
  • 教室に通うのを辞めると、いつしか楽譜が読めなくなり、演奏する事も無ふくなってしまった
  • いざピアノを本格的に勉強しようと考えた際、良くないクセの修正や、音感・読譜力などといった基本的な能力の向上に苦労した

こうしたケースに陥るお子さまを、以後輩出させないためにも、自らの積んだ研鑽によって得た理論に基づく、基礎力育成に重点を置いたレッスンを展開してまいります。

 

ピアノ嫌いの原因と突破口

なかなかピアノを好きになれないお子様方は、とりわけ譜読みの段階で、練習を苦痛に感じる事が多いのではないでしょうか。

思うように楽譜を読み進める事ができなければ、お子さま方の意欲は高い確率で削がれていき、やがて練習を投げ出してしまうかもしれません。

 

しかし、正しくステップを踏み、効果的なトレーニングを続ける事で、高い読譜力を培うことができます。

譜読みを早く、また容易にする事が可能となるのです。

無事譜読みを終え、スムーズに演奏できる段階に達すると、多くのお子さま方がピアノを楽しいと感じるようになるでしょう。

 

安定したフォームの重要性

読譜力以外にも、お子さま方の成長度合いを、大きく左右する要因となるものがあります。

それは演奏する際のフォームです。

手や腕の誤った使い方、不自然な姿勢、上体の不要な動きなどは、様々な箇所で良い演奏の妨げとなります。

さらに、このような悪いクセを一度つけてしまうと、その修正は容易ではありません。

 

一方で、安定し且つ自然なフォームが身についていれば、たとえ技巧的な箇所であっても無理なく演奏できる上、より多彩なタッチが可能となり、表現の幅をも広げることができます。

したがって、お子さまがピアノを始めるにあたり、一番初めの段階にて、前述の安定したフォームに加え、高い読譜力を身につけていただくというのは、非常に大切な事なのです。

 

聴く力の育成

安定したフォームを身につけ、多様なタッチが可能であっても、それだけでは、必ずしも良い演奏が出来るとは限りません。

何を弾くかにより、自身の持つ技術を使い分け、様々な奏法の中から適切なものを選択していかなければならならないのです。

 

そして、どのような奏法を選択するにせよ、必ず良い音で演奏する必要があります。

今出した音は良い音か、不自然な箇所は無かったか、適切な奏法であったか。

これらの判断は、全て耳に委ねられます。

 

そして耳は、自身の音を注意深く聴いた上で、どのように演奏すべきか、どのように改善すべきか、指示を出します。

それを受けてはじめて、適切な奏法を選択し、さらには指先に神経を集中させ、持てる技術を駆使して、理想的な音色作りに取り組む事が可能となるのです。

いわば耳と技術の連携プレーが、良い演奏をするためには不可欠です。

 

以上の理由により、お子さま方には早くから、自らの奏でる音を客観的に聴く習慣を身につけていただく必要があります。

そして、常に自身の音色をよく聴き、さらには良い音をたくさん耳にする事で、より適切な奏法を選択し、音の良し悪しを判別するための聴く力が育成されていくのです。

 

絶対音感トレーニング/その他の指導内容

当教室では絶対音感の習得を目的としたカリキュラムを取り入れております。

「一音会」創設者である、江口寿子先生により考案された「江口式絶対音感プログラム」を用い、耳が一定の段階まで発達する以前にトレーニングを開始されたお子さまには、絶対音感を100%取得していただけます。

その他、リトミックやソルフェージュ、相対音感トレーニング、指の強化などを組み合わせたレッスンにより、高い水準での総合的な基礎力を、徹底して身につけていただけるよう指導致します。

 

基礎力育成を経て目指すもの

偉大な作曲家達が、数百年も前に遺した作品の数々は、これだけ時を経た今もなお演奏され続け、多くの方々に感動を与えています。

その所以は、何よりクラシック音楽が美しく、崇高な芸術である事に他なりません。

遺された楽譜や文献、様々な逸話から得られる手がかりを頼りに、作曲家達の

「こんなふうに弾いて欲しい!」
「こんなふうに表現して欲しい!」

という願いを、より忠実に再現(演奏)する事で、その魅力を最大限に体感する事ができます。

 

クラシック音楽を再現する際の譜読みとは、単に譜面上の音符を羅列して、鍵盤を叩く作業ではありません。

演奏に於ける定則を理解した上で、印字された音符や記号にとどまらない、様々な表現の糸口を楽譜から見出す事こそが、本当の意味での読譜なのです。

また、正しい読譜を経て形成された、脳内の理想の演奏が、どれほど明確であったとしても、テクニックの不足により、それを実際の演奏で表現できない事が増えてしまうと、ピアノ演奏そのものを苦痛と感じる懸念があります。

とはいえ、安定したフォームを身につけ、指をしっかりと鍛えておく事で、たとえ技術的に困難な箇所に直面しても充分に弾きこなせます。

 

さらには、自らの奏でる音を注意深く聴きつつ、指先の感覚を研ぎ澄ませ、多彩なタッチを駆使して理想の音色作りに励む事で、いずれ自身の演奏が、思い描いたものと重なっていくのです。

当教室で培うことが出来る徹底した基礎能力は、幼少期にとどまらず、お子さま方が晴れて憧れの曲や難関な作品に挑戦する際にも、効率的な読譜や豊かな表現を可能とし、さらには技術的な障壁や、演奏に対するコンプレックスを取り除くという意味でも、大いに役立つはずです。

将来的にピアノを趣味のひとつとされても、また一方で音大進学を目指す道を選択されても、当教室で学ばれるお子さま方には、生涯を通して、ピアノ演奏を心から楽しんでいただきたいと強く願っております。

それを可能にするための基盤となる能力を、しっかりと身につけていただく事が、当教室のモットーです。

 

以上のような指導を継続する事で、クラシック音楽の魅力を継承していく所存です。

そして、常にお子さま方の音楽人生における拠り所であり続けられるよう、尽力してまいります。